2014/06/25

黒柳徹子80才?
加山雄三77才
傘寿と喜寿コンビですか。たまたまつけたテレビで2人の番組が流れていて.用事を片付けながら見るとはなしに見ていました。
見飽きた2人の過去の映像を織り交ぜながら対談形式で番組は進んで行きました。僕も用事をしながらだったので熱心な視聴者ではなかったのですが.番組の最後.両人の一番好きな歌は何?との質問に.2人は一致して(ヤラセではなく本当の偶然みたい)フランクシナトラ「My way」をあげたのです。
「And now the end is near and so I face the final curtain」人生の終幕を迎えようとしている男が自分の人生を振り返って歌う…シナトラはつぶやくように歌い出します。その歌詞が二人には実感として胸にしみるのでしょう。
僕は若い頃から今に至るまで.ずっと彼のビッグファン。アルバムは10枚以上持っていました。でも発表当時この曲が好きではありませんでした。だってそうでしょ.僕はまだまだ若かったし.辛気くさい歌詞とメロディーだなと思っていたのです。 その昔.布施明がひどい歌詞を付けて歌っていました。訳詞は誰だったんでしょう。そもそも当時まだ若かった布施明が歌うべき歌ではありませんでした。
当然.番組のエンディングはシナトラ「My way」。晩年のライブ映像から…年を重ね渋みを増した歌声がその歌詞と相まって.ひときわ心に沁みました。
彼は日本でも絶大な人気があったにもかかわらず.生涯でたった2回しか日本公演を行っていません。僕の20代と30代…幸運にもその2度とも武道館で聞くことが出来ました。
黒のタキシードに黒のボウタイ…懐かしい歌声と共に思い出します。

2014/06/24

台湾を訪れたのは4年前。
台北だけ2泊3日の慌ただしい旅行だったのですが.楽しい思い出ばかりが残っています。再訪を願っているのですが.ままならず果たせていません。
故宮博物館見学は僕のリクエストでした。
タクシーの窓から見えた博物館の.まるで宮殿のような壮麗さに目を奪われました。
巨大な博物館内部に入り.数限りないほどの展示品を見て回りましたが.実はほとんど覚えていません。印象に残っていないのです。
もらった日本語パンフレットに展示品の目玉として翡翠細工の白菜と蟷螂(かまきり).それに豚の角煮のような石の彫刻。小さな工芸品ですよ。どうしてこの二つが故宮博物館の目玉なのでしょう。
今日から東京上野国立博物館で故宮博物館展が開催されるようですが.ここでも目玉は上記の二点なのだそうです。行かれる方には拡大鏡の持参をお勧めします。

2014/06/23

チケット購入に20分。会場に入るのにさらに1時間。展覧会などイベントは最終日に来るものではないと思い知りました。
神戸市立博物館「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」
最終日の昨日は入場者数.たいへんな数だったと思われます。
葛飾北斎、これだけの点数を一度に見られる機会はまずないのでしょう。ボストン美術館の充実したコレクションに驚きます。
浮世絵はサイズも小さく人物などは非常に細かく描写をされているので.画面によほど目を近づけないと観察できません。それを人の肩越し頭越しに見なければならないわけですから.正直くたびれました。
あまりに有名な「富嶽三十六景」よりも全国の名橋シリーズ.名瀧シリーズが僕には新鮮で興味深いものでした。
風景を大胆に切り取るアイデア、アングル。引き換え精緻に描かれた背景と人物の細かい描写。特に画面の中の農民や肉体労働者たちひとりひとりの活き活きとした姿には見入ってしまいます。
よく知られている「北斎漫画」の躍動感みなぎる人間描写は西洋の画家たちを驚嘆させたそうです。彼は絵の中に小さく登場する市井の庶民たちにも深い愛情と共感を持って描いていた…そんな気がしています。

2014/06/21

OPUS1.2010年を買ったのですが35000円以上しました。もちろん1本がですよ。どこまで値上がりするんでしょうね。
先日.信頼をおいているワイン屋のT君が勧めてくれたのが.セルビアのピノノワール。
T君は最初言い間違えてセビリアと言ったのですよ。セビリアってどこやったやろ?
ロッシーニ歌劇「セビリアの理髪師?」
まっ一度飲んでみようと.店に持ち帰りラベルを見ると.セルビアではないですか。バルカン半島のどこかで.紛争の絶えない国ですよね。国の数だけワインの数があるのです。色.香り.味ともにピノノワールとは思えない濃厚さで.上品なブルゴーニュに慣れている身には驚きの発見でした。いやはや世界は広い。
追加注文をさっそくT君にお願いしました。
セビリアと言い間違えた彼は.それを自分の滑舌の悪さのせいにしていましたけれど…

2014/06/20

大阪の難波で子供時代を過ごした僕にとって.家族との外食の場で真っ先に思い浮かぶのは.難波高島屋の大食堂です。
僕自身の記憶にはないのですが.親に何を食べたいかと聞かれて.僕はいつも必ず「海老フライ!」と答えていたそうです。
「洋食屋」と名乗る店が少なくなったと思いませんか? 以前は街のあちこちで「洋食屋、何々」と書いた看板や暖簾を見かけたものです。とんかつ屋とカレー屋の看板はやたらと目にするのですがね。
子供の頃にあんなに好きだった海老フライもほとんど食べなくなりました。美味しい所がないのですよ。冷凍物が出てきたり.衣であきれるほどボリュームアップしてあったり.ソースの味がひどかったり…。手前味噌になりますが.PAYDAYの大海老フライ(究極のタルタルソース添え)はマジで大きくて旨いです。あれを超える店がもしあれば.教えてほしいものです。
洋食屋に入るとチキンライスも好きでよく食べました。なぜかオムライスではなくチキンライスなのです。昔ながらの甘い目のケチャップ味。
そんな懐かしいチキンライスを.思いっきり昭和レトロな店「とんかつ一番」で食べてきました。七条壬生川のお肉屋ですじ肉を買った帰り道。場所は七条大宮から少し南東。店の名前のとおり.とんかつがメインなのですが.そのほかの洋食メニューも豊富にあり.写真左が.お目当てチキンライス。右のプレーンオムレツもこく旨デミソースとあわせて抜群。合計1100円の今日のランチでした。

2014/06/18

サッカーに何の興味も持てずに.この年まできています。
テレビをつければワールドカップの試合中継。新聞を開けば侍ジャパン。喫茶店でも客同士が「本田が.長友が.川島が…」と俄か評論家になって大きな声でしゃべっています。
日本はコートジボワールとの第1戦。1対2で逆転負けしてしまいましたね。雨の中の試合だったそうです。
試合に負けたあと.雨の降る中を日本人サポーターたちの何人もが.手に大きなゴミ袋を持って観客席に落ちているゴミを拾い集めて回っていたのが目撃されていたそうです。
その姿がYouTubeなどから広まり.世界各国のメディアがまたそれを取り上げ.大きな賞賛の対象(なんと上海の新聞にまで…)になっているとNHKがニュースとして流していました。
素直に嬉しいですね。気持ちの温まるニュースに接して.今も余韻が残っています。
ここでMLB速報。
田中将大11勝目を上げ.勝利数1位.防御率1.99で1位.奪三振数8差で2位。
どこまでも突っ走って大リーグ投手の最高栄誉であるサイヤング賞を取ってほしいものです。

2014/06/17

清水寺には年間500万人の観光客が訪れるそうです。凄い数ですね。
そのうちの何割を中国人観光客が占めるのでしょう。
清水寺だけでなく八坂神社.祇園花見小路など.うろうろしている観光客の7割は中国人の団体ではないかと思われます。
大きな声で口々にしゃべり.なおかつその声の周波数が高いので.彼ら彼女らの近くにいると耳を塞ぎたくなります。
毎日一度はコーヒーを飲みに来るタリーズでも同様。やはり子供連れが大勢で喧しいことこの上ありません。今日は高島屋の一階でも.旗を先頭に10人ほどがゾロゾロとお買い物ツアー。
中国人観光客の皆さん、京都でいっぱいお金を落として帰ってくださいね。そうお願いするしかありません。
ひきかえ.欧米人観光客達は家族単位の少人数がほとんど。ゆったりと静かに京都観光を楽しんでいる気がします。
清水寺を訪れる年間500万人。参詣料から税金を取れるとすれば.いったい幾らになるのかな?

2014/06/16

昨日の日曜日.予定では起きてすぐに神戸三ノ宮の葛飾北斎展(ボストン美術館の里帰り展)を市立博物館に見に行くつもりでいたのですが.二日酔いと一週間の疲れが重なっていて体が重く神戸行きは断念してしまいました。
土曜日は調子に乗ってずっと飲んでいましたね。早い時間から最後4時半くらいまでほとんどワインばかり飲んでいました。以前はそうでもなかったのに最近では年齢のせいなのかブルゴーニュ.ピノノワール系を美味しく感じるようになっています。若い時分はボルドーとかのがっつん系が好みだったのですよ。
さて.花見小路四条を下がって二筋目を東に入るとステーキ.すき焼きの「十二段家本店」があります。ざっと築150年の建物の中に入ると.部屋には人間国宝だった河井寛次郎の焼き物と棟方志巧の作品が所狭しと飾ってあって驚きます。
襖は棟方志巧.有名な釈迦十大弟子の板画。版画だけでなく肉筆画も数点.そして各部屋の床の間や違い棚には河井寛次郎作品が惜しげもなく飾ってあります。
質.量ともに美術館並みの品揃えだと思われます。
お運びの女性に聞いてみると.先代が両氏と深い親交を結んでおり.自然と集まったものとのことでした。オーナーの家にはもっと沢山の収蔵品があるのでしょう。
河井寛次郎.棟方志巧好きの方はぜひぜひ訪れるべし。
やはり京都ですね。文化.芸術との関わり方がこれ見よがしでなく.さり気なく奥が深い。
但しステーキランチ(\4320)の味は残念…。

2014/06/13

T病院からの紹介状を持って京都市立病院の血液内科を受診したのが先月22日。
その医師から治療.治癒の難しい病気の疑いありと告げられてから20日あまり。病気の不安から眠れず悶々とした日々を過ごしてきました。
痛いし.ぞっとするほど不快だった骨髄検査が30日。昨日.その検査結果を聞くため.祈るような気持ちで診察室の前に座っていました。
担当医師が柔らかい目で僕に告げました。骨髄に異常なし。可能性が考えられていた病気ではなかったのです。
安心と解放感で.緊張していた体から一気に力が抜けてしまいました。
本当にありがたい。
今まで通りの日常を続けられる…病気によって日常を断ち切られることはなくなったのです。
僕にとって.それが何にもましてありがたいことでした。
いつも通り店を終え.いつものようにBSのMLBニュースを見ていたら.もう一つ嬉しいことが…ダルビッシュ有完封勝利。田中まー君完投で早くも10勝目。9回のホームランがもったいなかった。あれがなければ完封だったのに…

2014/06/12

花見小路四条を少し東北側「京都現代美術館.何必館」は重厚な石造り5階建のビルです。
日本画の名品や木村伊兵衛などの写真。現代作家の油彩など幅広い企画で展覧会を催しています。
今回は没後55年。「北大路魯山人展」(\1000)。
展示品の全ては借り物ではなく.全部美術館自前の収蔵品。見事なコレクションです。
陶器.書.絵.刻.鉄製行灯まで展示品は点数も多くバラエティー豊かです。
陶器は織部.備前.志野その他、一人の作家が作ったとはとても信じられないほどの万能.多才ぶり。
造形.彩色も伝統的なものから.とてもモダンな物まで多彩で飽きることがありません。
また多数展示されている書はどれも雄大で力感漲り.たとえ読めなくても.見て感じて受け止められるものだと教えられました。
それにしても魯山人。
改めて巨大な才能に脱帽です。
もう一度行きます。
「何必館」この入館料1000円はお安いですよ。