2014/07/30

今、大リーグで活躍中の日本人投手は全員右ピッチャーですね。左投手ってスマートでかっこいいと思うのは数が少ないからなんでしょうか。ぼくらの時代、国鉄スワローズ(こんな名前のチームがあったのです、ヤクルトの前身です)の左腕、金田正一は凄いの一言でした。捕手からのサインは無いに等しく、ゆったりしたフォームから大きく振りかぶってバッタバッタ。なにせ400勝なのですから… 話が逸れてしまいました。和田毅です。ソフトバンクのサウスポー投手でした。
3年前にアメリカに渡ったのですが、ひじのじん帯を手術。シカゴカブスとマイナー契約 そしてようやくメジャーで先発登板の機会を得たのが1週間前でした。
しかし初先発は気負い過ぎたのか、あえなく5回KO。与えられた多分最後のチャンスであったろう昨日の先発で掴んだ初勝利は7回1失点。
両親と妻、娘が観戦していたそうです。
手術後の苦しかった時期を思い出して感無量とは試合後の彼のコメントでした。
ひとまずは、おめでとうですね。でもまだ試用期間中。次回の先発こそが大事です。頑張れメイドインジャパンのサウスポー。

2014/07/28

「ローマの休日」を初めて観たのは、さて幾つの時だったのか思い出せないでいます。
どこで誰と一緒に観たのかも… 明治生まれにしてはハイカラ趣味だった母(なにせ好きな音楽が黒人霊歌、今でいうゴスペルでしたから)に連れられて難波辺りの映画館でだったのかもしれません。
以降、テレビで繰り返し放映され何度見て来たことか…
ローマでの宿泊先である王宮から抜け出した王女オードリーヘップバーンの冒険とアメリカ人記者グレゴリーペックとの恋とも呼べぬ淡い思いが描かれ、何度観ても色褪せない新鮮さで、最後の帰国する王女の記者会見シーンまで見入ってしまいます。
ベスパでローマ市内を走り回るシーンや飛び込みで入った美容院でのゲイの美容師とのニヤリとさせるやり取り、真実の口のオードリーの慌てた驚きぶり。楽しいシーンばかりが思い浮かぶのですが、髪を思い切りショートにした彼女が美容院を出て散策の途中、屋台のジェラート売りの親父とのごく短いシーンも忘れられません。屋台の前に立つ彼女に親父が「ジェラート?」彼女「ジェラート」絶妙な間のたった二言。コーンのジェラートを受け取り、2人が交わす眼差し…
さて八坂神社石段下の北側、祇園会館の角を曲がった所にある喫茶店。「コロラドコーヒー西村」はコーヒーはもちろん、カレーを始めとするランチも美味しい店なのですが、 そこの自家製ジェラートが格別に美味。甘すぎないので、いくらでも食べれますよ。今日はラムレーズンを頂きながらヘップバーンを思っていました。

2014/07/26

岡崎の京都市美術館「バルテュス展」。キャッチコピーは「20世紀最後の巨匠」
僕の場合、美術展に行くと、いつも順路通りに作品を観ながらゆっくり進んで出口でUターン。
気に入った、もしくは気になった何点かをじっくり鑑賞するのが常なのですが、この美術展に限ってはUターンもせずに外に出てしまいました。
唯一興味の湧いた作品は習作素描の横の完成作の写真で、本物はニューヨーク近代美術館にあるらしい。小さな写真ですからサイズも分からないし。
彼を「20世紀最後の巨匠」とは誰が呼んだのでしょう。僕には残念ながら、彼の絵画の良さが解りませんでした。
バルテュス展の数日後に「The Bank堕ちた巨像」という何年か前の映画を見たのですが、クライマックスの大銃撃戦の舞台がなんとニューヨーク、グッゲンハイム美術館。CGなのでしょうが壁が銃弾で穴だらけになっていましたよ。よく撮影を許可したもんだ。メトロポリタン美術館から北に向かってしばらく歩くと、まるでカタツムリのような建物が右側に見えてきます。そんな奇抜ともいえる面白い外観を持つ淡いクリーム色の建物は確かフランクロイドライトの設計だったと記憶しています。
メトと比べるとはるかに規模の小さい美術館ですが展示品は凄いの一言。螺旋状のゆったりした勾配の坂道に沿って展示してあるのですが、その坂道を歩いていると教科書で見た世界の名画と、そこかしこで間近に対面できる。そんな気取らず無造作さな趣向を好ましく思ったことを懐かしく思い出します。

2014/07/25

暑中お見舞い申し上げます。「うだるような暑さ」とはよく聞く言葉ですね。
うだる=茹だる。昨日今日などはまさに茹で上がってしまいそうな暑さです。湿気も多いし.おまけに夜になっても気温はまったく下がってくれません。体力.スタミナを奪ってゆくような連日の暑さです。
一昨日から氷枕(アイスノン枕)を使い始めました。頭寒足熱.快適ですよ。
暑い盛りの中、ショット用白ワイン8本を自転車に積み店まで走り、今度はサーロイン2、5キロ、すじ肉2キロを七条壬生川の肉屋で購入。
今は自宅近所の喫茶店で涼んでいるところです。
買い物途中に幼児の笑い声と歓声が聞こえました。見ると若いお母さんが家の軒先で小さなプールで子供を遊ばせている。幼い子供の笑い声は、聞いている者を思わず笑顔にさせてくれます。
「声挙がり ベビープールに水跳ねる」 Yuji

2014/07/24

祝日の21日、久しぶりにTSUTAYAに行き、借りたDVDが「早熟のアイオワ」。
誰だ!秀作映画に、こんなに下品で訳の分からん題名を付けたのは!責任者呼んでこいですよ、まったく。「欲望のヴァージニア」という1年くらい前の、なかなか面白いB級映画があったのですが、ひょっとして同じ映画配給会社の同じ宣伝マンなのかも…ですね。「THE POKER HOUSE」が原題なのですから「ポーカーハウス」でいいじゃないですか。
それはともかく、このDVDを手に取ったのは、主演が去年アカデミー賞を取ったジェニファー.ローレンスだったのと、実話にもとずいた映画であるということです。実話が持つ重みと力ってありますものね。
監督、脚本ロリ.ぺティ(多分ペンネームでしょう)。
母親は暴力を振るう黒人のヒモから離れられないコカイン中毒の売春婦。彼女と2人の妹の悲惨な家庭環境と.14才の彼女の身に起きた決定的な出来事が…
百聞は一見にしかずであります。TSUTAYAレンタルお勧めします。
僕としては彼女が故郷アイオワを離れ.今の成功を掴み取るまでの物語にも興味があります。
続編を期待しています。

2014/07/23

大リーグ、シンシナティレッズにチャップマンというキューバ出身のピッチャーがいるのですが、彼はミスター100マイル(160キロ)と呼ばれているそうです。
オールスターゲームでリリーフ登板し、球場の電光掲示が最速の101マイルを表示した時(写真)、観客の「オーッ」というどよめきで球場全体が揺れているようでした。
かたや日本のオールスター。日ハム、大谷翔平が1イニング23球投げ、内12球が160キロ超え、最速162キロ(101マイル)を記録しました。その瞬間甲子園球場も驚嘆の声で揺れたことでしょう。翌日の各紙朝刊はその快挙を一斉に大きく取り上げていました。お堅い朝日が一面写真付きの掲載でしたものね。和製ハンドレッドマイラーの登場です。
僕は日本人投手に160キロ超えは無理なんだろうと思っていました。黒人で筋骨隆々、しかも身長2メートル近い投手が投げれるボールであろうと…
嬉しいですね。若干二十歳ですよ。まだ体は大きくなります。その時一体どれほどのスピードボールを投げるのでしょう。
はにかんだような笑顔がかわいいし、童顔にはまだあどけさが残っているし、同期の目つきの良くない誰かのように、ふてぶてしくもないようだし…大リーグに行けばスーパースター間違いなしですよ。
大リーグでの彼の活躍を早く見たいものです。日本にも、こんなに若くてすごいピッチャーがいるんだということを、アメリカ人に知らしめたいではありませんか。

2014/07/22

20年前に公開されたティムロビンス、モーガンフリーマン(20年前から彼はすでにおじいさんだったんですね)主演「ショーシャンクの空に」は今も、特に男性に人気があり、好きな映画ベスト…などには常にランクインしているようです。
以前に一度観たのですが、よく覚えていなかったのもありBS3で放映したのを録画。先日改めて見直しました。
よく覚えていないのも道理です。駄作とまでは言いませんが2級映画です。
映画とは作り物。でも観客が映画に引き込まれるためには、それなりのリアリティがなければなりません。予定調和なストーリーと薄っぺらな人物造形、嘘くさく有り得ないセリフとシーンの数々。詰まるところ責任は脚本家と監督にあります。
主演俳優2人の存在がなければ最後まで観るのは困難だったと思われます。
「ミリオンダラーベイビー」のモーガンフリーマン。「ミスティックリバー」のティムロビンスが好きなのですが、どちらもクリントイーストウッド監督作品です。
映画とは、やはり監督のものなのですね。

2014/07/19

7月8日の当ブログで触れた黒川博行の最新作で、今回の直木賞候補にあがっていた「破門」。受賞しましたね、6度目の候補だったそうです。彼の小説の長年のファンとしては、手を打って一緒に喜びたい気持ちで一杯です。それにしても読み終えた本が、その翌日に権威ある賞を授かるとは…嬉しい驚きでした。
受賞作「破門」は疫病神シリーズの5作目で僕は今作も含めて全作読了済み。シリーズの中では「国境」が最高に面白く興奮しました。
喧嘩がべらぼうに強く、イケイケでありながら実は計算高く緻密なところのあるダンディーヤクザの桑原と、土木や解体のさばきを生業にしている、一見弱っちく見えるがちゃっかり者の建設コンサルタント、二宮のコンビ。
2人の活き活きとした大阪弁での会話のやりとりは、時に切迫した緊張感を生むかと思えば、また時には黒川流ユーモアで読者の緊張をほぐし思わずニンマリとさせてくれます。
かなりの長編小説なのに、スピーディーな展開と会話文のテンポの良さで、それこそあっという間に読み終わってしまいます。シリーズおなじみの脇役たち(悪徳刑事の中川、若頭小嶋や医者の内藤など)のキャラクターも健在で、小説を彩り豊かなものにしています。
僕と同学年65才。待ち望んだ直木賞受賞でしょう。数多い彼の旧作も「再発見」され増刷されて、今日から書店の棚に並べられているはず(祝、直木賞受賞!の帯を巻かれて)。ご同慶の至りです。

2014/07/18

祇園祭りの昨日、今年一番の暑さだった昼間から夜遅くまで「ほいっとーほいっと」の掛け声が、祇園の通りのあちこちから響いていました。
白法被姿、汗だくの若者たちが神輿を担いで勢いよく練り歩くさまも祇園祭の一部、毎年繰り返されてきた真夏の風物詩です。
ほいっと~の掛け声の由来は豊作祈願と稲穂、両方の「ほ」の音(おん)から来ているらしいとお客さんに教えてもらいました。ほんまかいな~。
「神輿揺れ ほいとほいとの男伊達」 Yuji
明日から学校は夏休み。
いよいよ夏本番です。

2014/07/17

今日は祇園祭メーンイベント山鉾巡行の日です。雨が降らなくてよかったですね。
鉾に乗ったお囃子の人.山や鉾の引き手たちも.今日は熱いなんてもんやなかったでしょう。ご苦労様でした。おっと今年は24日に60年振りの後祭りと言われるのがあるのでした。規模は小さくなるけども山鉾巡行もあるそうです。
逆回りだというこれはまだ見たことがないので.見物に行くつもりでいます。
さてさて昨日のミネソタはミネアポリスって所もカンカン照りでした(ミネソタツインズのホームグラウンドです)。
そこで開かれた今年の大リーグオールスターズは今シーズン限りで引退を表明している.ヤンキーズ.デレク、ジータのための試合のような雰囲気がありました。ヤンキーズ一筋20年。長年キャプテンを務めたのも.彼にそれだけの人望があったからなのでしょう。その彼に対するリスペクトは、ヤンキーズ内にとどまらず他チームの大リーガーたち、多くの大リーグファンが共有しているものなのですね。
そう言えば去年引退したヤンキーズ絶対のクローザーだったマリアノ、リベラが最後の試合で流した大粒の涙が忘れられません。今年もまた僕は.ヤンキース最終戦でジータが流す涙でもらい泣きするんでしょう。きっと。
今年はダルビッシュも上原浩治も投げました。特に上原!立派でしたね。頼もしいですね。そして残念ながらDL(故障者リスト)入りの田中将大はまだ大リーグ一年生。来年も再来年もオールスターズは開かれます。完全に治してから復帰してほしいと思っています。