2014/07/26

岡崎の京都市美術館「バルテュス展」。キャッチコピーは「20世紀最後の巨匠」
僕の場合、美術展に行くと、いつも順路通りに作品を観ながらゆっくり進んで出口でUターン。
気に入った、もしくは気になった何点かをじっくり鑑賞するのが常なのですが、この美術展に限ってはUターンもせずに外に出てしまいました。
唯一興味の湧いた作品は習作素描の横の完成作の写真で、本物はニューヨーク近代美術館にあるらしい。小さな写真ですからサイズも分からないし。
彼を「20世紀最後の巨匠」とは誰が呼んだのでしょう。僕には残念ながら、彼の絵画の良さが解りませんでした。
バルテュス展の数日後に「The Bank堕ちた巨像」という何年か前の映画を見たのですが、クライマックスの大銃撃戦の舞台がなんとニューヨーク、グッゲンハイム美術館。CGなのでしょうが壁が銃弾で穴だらけになっていましたよ。よく撮影を許可したもんだ。メトロポリタン美術館から北に向かってしばらく歩くと、まるでカタツムリのような建物が右側に見えてきます。そんな奇抜ともいえる面白い外観を持つ淡いクリーム色の建物は確かフランクロイドライトの設計だったと記憶しています。
メトと比べるとはるかに規模の小さい美術館ですが展示品は凄いの一言。螺旋状のゆったりした勾配の坂道に沿って展示してあるのですが、その坂道を歩いていると教科書で見た世界の名画と、そこかしこで間近に対面できる。そんな気取らず無造作さな趣向を好ましく思ったことを懐かしく思い出します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です