2014/06/30

フランスの大女優ジャンヌモローが大金持ちだけど孤独な一人暮らしの頑迷な老婆役を演じていた映画「クロワッサンで朝食を」を観たのは2ヶ月ほど前です。
もともと女優ながら美人ではなかった彼女がしわがれ声でしわだらけの顔(清川虹子を彷彿)で貫禄の演技を見せていました。
そうかと思えば.例えばカトリーヌドヌーブなどは年老いてもいつまでも綺麗なままで.綺麗なお婆ちゃん役の映画した出ていませんよね。彼女の主演映画「シェルブールの雨傘」が封切られたのは確か僕がまだ中学生。母と千日前スカラ座で観たのを覚えています。ということは彼女いったい何歳なんだろう…
2004年のハリウッド映画「きみに読む物語」 認知症のジーナ-ローランズと彼女を懸命に介護するジェームス-ガーナーが老夫婦役で出ていました。2人ともお懐かしや!
映画はティーンエイジャーの頃の2人の出会いと別れ.再会とそして結婚に至るドラマと.老人病院での現在を交互に描いて行くのですが.ジーナローランズの娘時代を演じる若い女優が完全にミスキャスト。南部の大富豪令嬢の雰囲気など欠片もありません。歯を剥き出しにして大笑いなどありえませんよ。品に欠ける顔だし…なのでまったく感情移入出来ずでした。
年老いてなお愛し合う2人の芝居だけで.この映画は撮れなかったんでしょうか?
「I'll be seeing you」懐かしい曲が2人のダンスシーンで2度流れました。1曲目の歌声は Billy Holiday。

2014/06/28

昨夜来の雨は上がったのですが.今日もどんより曇天。厚い雲が空を覆っています。湿気の多さは相変わらずながら半袖で自転車に乗っていると涼しく感じられます。
NHKBS2「日本縦断こころ旅」という番組を知っていますか? お昼前(ちょうど僕が起きる頃です)にダイジェスト判を放送しています。視聴者から心に残る懐かしい思い出の風景を募り.その手紙の場所を自転車で訪ねるという番組です。
火野正平。元東映の俳優で僕より1才下の65才。
若い頃の彼は.出演した映画やテレビの評価よりも流した浮き名の数々で有名でした。
短命で終わるかも…と思われたこの番組も.もう2年以上続いているのですが.ずっと人気を得ているのは.彼自らが坂道を喘ぎながら自転車で目的地まで走る姿と.彼の持っている「可愛いちょい悪」キャラクターなしにはありえなかったと思われます。
65才になっても失っていない色気と愛嬌。天性のものなのでしょうか。あやかりたいと思うのですが…

2014/06/27

ファミマ入口のガラスには.まだこんな大きなポスターが貼ってあるけど.キャンペーン期間が終わるまでは剥がさないんでしょうね.きっと。
さすがにファミマの店員たち.例の青ユニフォームは着ていませんでした。
「侍ブルー」って言ってましたが.今となってはこの勇ましい名前もなんだか寒々しくて.こっぱずかしい…
でも「侍」たち.なんという「ていたらく」でしょう。
お客さんたちは誰が悪いだの.誰をもっと使うべきだったとか勝手に皆さん.それぞれワールドカップの総括をしています。
長友.インタビューの最中にコーチの肩を借りて号泣してましたね。「侍」はあんな泣き方をしてはいけません。一方さっさと退任を表明したザッケローニですが.ブラジルから直接イタリアに帰ってしまうんでしょいかね.日本には立ち寄らずに…

2014/06/26

日曜日.夜中の2時3時までテレビの前のマッサージチェアに陣取り.取りためたビデオを見て過ごすことが多いのです。映画だのドキュメンタリー番組だのですね。
「私の中のあなた」大嫌いなキャメロン-ディアスが主演の映画だったので見るのをためらったのですが予想外.良い映画でしたよ。原作のシリアスな内容を暗くなりすぎず.お涙頂戴的にもならず.なおかつ感動的な映画に仕立て上げたのは脚本と子役たちの手柄。キャメロン-ディアスはやっぱり"大根役者"ですね.でもこの映画では少しはまし。それと惜しむらくは感傷をあおるスローモーションシーンと安っぽい挿入歌が余計で邪魔だと感じました(ハリウッド的!)。
邦題「私の中のあなた」 原題は「My sister's keeper」 映画を見ればこの題名の残酷な意味が分かります。
ハリウッドの子役のうまさにはいつも舌を巻くのですが.この映画の3兄妹には悪達者さがなく.アカデミー賞クラスの演技で大人の出演者たちを完全に食っていました。白血病の姉ケイト。彼女を救うべくドナーとして遺伝子操作で生を受けたアン。両親の愛情を感じられず孤独感を深める長男のジェシー(寂しい横顔などジェームス-ディーンそっくり)3者3様.素晴らしい演技でした。
僕の大好きなコメディエンヌ.久しぶりに見るジョーン-キューザックが判事役で出ていたのも嬉しかったし.年をとって脇役で起用されることが増えた弁護士役のアレック-ボールドウィン。彼のコメディセンスも光っていました。

2014/06/25

黒柳徹子80才?
加山雄三77才
傘寿と喜寿コンビですか。たまたまつけたテレビで2人の番組が流れていて.用事を片付けながら見るとはなしに見ていました。
見飽きた2人の過去の映像を織り交ぜながら対談形式で番組は進んで行きました。僕も用事をしながらだったので熱心な視聴者ではなかったのですが.番組の最後.両人の一番好きな歌は何?との質問に.2人は一致して(ヤラセではなく本当の偶然みたい)フランクシナトラ「My way」をあげたのです。
「And now the end is near and so I face the final curtain」人生の終幕を迎えようとしている男が自分の人生を振り返って歌う…シナトラはつぶやくように歌い出します。その歌詞が二人には実感として胸にしみるのでしょう。
僕は若い頃から今に至るまで.ずっと彼のビッグファン。アルバムは10枚以上持っていました。でも発表当時この曲が好きではありませんでした。だってそうでしょ.僕はまだまだ若かったし.辛気くさい歌詞とメロディーだなと思っていたのです。 その昔.布施明がひどい歌詞を付けて歌っていました。訳詞は誰だったんでしょう。そもそも当時まだ若かった布施明が歌うべき歌ではありませんでした。
当然.番組のエンディングはシナトラ「My way」。晩年のライブ映像から…年を重ね渋みを増した歌声がその歌詞と相まって.ひときわ心に沁みました。
彼は日本でも絶大な人気があったにもかかわらず.生涯でたった2回しか日本公演を行っていません。僕の20代と30代…幸運にもその2度とも武道館で聞くことが出来ました。
黒のタキシードに黒のボウタイ…懐かしい歌声と共に思い出します。

2014/06/24

台湾を訪れたのは4年前。
台北だけ2泊3日の慌ただしい旅行だったのですが.楽しい思い出ばかりが残っています。再訪を願っているのですが.ままならず果たせていません。
故宮博物館見学は僕のリクエストでした。
タクシーの窓から見えた博物館の.まるで宮殿のような壮麗さに目を奪われました。
巨大な博物館内部に入り.数限りないほどの展示品を見て回りましたが.実はほとんど覚えていません。印象に残っていないのです。
もらった日本語パンフレットに展示品の目玉として翡翠細工の白菜と蟷螂(かまきり).それに豚の角煮のような石の彫刻。小さな工芸品ですよ。どうしてこの二つが故宮博物館の目玉なのでしょう。
今日から東京上野国立博物館で故宮博物館展が開催されるようですが.ここでも目玉は上記の二点なのだそうです。行かれる方には拡大鏡の持参をお勧めします。

2014/06/23

チケット購入に20分。会場に入るのにさらに1時間。展覧会などイベントは最終日に来るものではないと思い知りました。
神戸市立博物館「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」
最終日の昨日は入場者数.たいへんな数だったと思われます。
葛飾北斎、これだけの点数を一度に見られる機会はまずないのでしょう。ボストン美術館の充実したコレクションに驚きます。
浮世絵はサイズも小さく人物などは非常に細かく描写をされているので.画面によほど目を近づけないと観察できません。それを人の肩越し頭越しに見なければならないわけですから.正直くたびれました。
あまりに有名な「富嶽三十六景」よりも全国の名橋シリーズ.名瀧シリーズが僕には新鮮で興味深いものでした。
風景を大胆に切り取るアイデア、アングル。引き換え精緻に描かれた背景と人物の細かい描写。特に画面の中の農民や肉体労働者たちひとりひとりの活き活きとした姿には見入ってしまいます。
よく知られている「北斎漫画」の躍動感みなぎる人間描写は西洋の画家たちを驚嘆させたそうです。彼は絵の中に小さく登場する市井の庶民たちにも深い愛情と共感を持って描いていた…そんな気がしています。

2014/06/21

OPUS1.2010年を買ったのですが35000円以上しました。もちろん1本がですよ。どこまで値上がりするんでしょうね。
先日.信頼をおいているワイン屋のT君が勧めてくれたのが.セルビアのピノノワール。
T君は最初言い間違えてセビリアと言ったのですよ。セビリアってどこやったやろ?
ロッシーニ歌劇「セビリアの理髪師?」
まっ一度飲んでみようと.店に持ち帰りラベルを見ると.セルビアではないですか。バルカン半島のどこかで.紛争の絶えない国ですよね。国の数だけワインの数があるのです。色.香り.味ともにピノノワールとは思えない濃厚さで.上品なブルゴーニュに慣れている身には驚きの発見でした。いやはや世界は広い。
追加注文をさっそくT君にお願いしました。
セビリアと言い間違えた彼は.それを自分の滑舌の悪さのせいにしていましたけれど…

2014/06/20

大阪の難波で子供時代を過ごした僕にとって.家族との外食の場で真っ先に思い浮かぶのは.難波高島屋の大食堂です。
僕自身の記憶にはないのですが.親に何を食べたいかと聞かれて.僕はいつも必ず「海老フライ!」と答えていたそうです。
「洋食屋」と名乗る店が少なくなったと思いませんか? 以前は街のあちこちで「洋食屋、何々」と書いた看板や暖簾を見かけたものです。とんかつ屋とカレー屋の看板はやたらと目にするのですがね。
子供の頃にあんなに好きだった海老フライもほとんど食べなくなりました。美味しい所がないのですよ。冷凍物が出てきたり.衣であきれるほどボリュームアップしてあったり.ソースの味がひどかったり…。手前味噌になりますが.PAYDAYの大海老フライ(究極のタルタルソース添え)はマジで大きくて旨いです。あれを超える店がもしあれば.教えてほしいものです。
洋食屋に入るとチキンライスも好きでよく食べました。なぜかオムライスではなくチキンライスなのです。昔ながらの甘い目のケチャップ味。
そんな懐かしいチキンライスを.思いっきり昭和レトロな店「とんかつ一番」で食べてきました。七条壬生川のお肉屋ですじ肉を買った帰り道。場所は七条大宮から少し南東。店の名前のとおり.とんかつがメインなのですが.そのほかの洋食メニューも豊富にあり.写真左が.お目当てチキンライス。右のプレーンオムレツもこく旨デミソースとあわせて抜群。合計1100円の今日のランチでした。

2014/06/18

サッカーに何の興味も持てずに.この年まできています。
テレビをつければワールドカップの試合中継。新聞を開けば侍ジャパン。喫茶店でも客同士が「本田が.長友が.川島が…」と俄か評論家になって大きな声でしゃべっています。
日本はコートジボワールとの第1戦。1対2で逆転負けしてしまいましたね。雨の中の試合だったそうです。
試合に負けたあと.雨の降る中を日本人サポーターたちの何人もが.手に大きなゴミ袋を持って観客席に落ちているゴミを拾い集めて回っていたのが目撃されていたそうです。
その姿がYouTubeなどから広まり.世界各国のメディアがまたそれを取り上げ.大きな賞賛の対象(なんと上海の新聞にまで…)になっているとNHKがニュースとして流していました。
素直に嬉しいですね。気持ちの温まるニュースに接して.今も余韻が残っています。
ここでMLB速報。
田中将大11勝目を上げ.勝利数1位.防御率1.99で1位.奪三振数8差で2位。
どこまでも突っ走って大リーグ投手の最高栄誉であるサイヤング賞を取ってほしいものです。