2014/06/23

チケット購入に20分。会場に入るのにさらに1時間。展覧会などイベントは最終日に来るものではないと思い知りました。
神戸市立博物館「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」
最終日の昨日は入場者数.たいへんな数だったと思われます。
葛飾北斎、これだけの点数を一度に見られる機会はまずないのでしょう。ボストン美術館の充実したコレクションに驚きます。
浮世絵はサイズも小さく人物などは非常に細かく描写をされているので.画面によほど目を近づけないと観察できません。それを人の肩越し頭越しに見なければならないわけですから.正直くたびれました。
あまりに有名な「富嶽三十六景」よりも全国の名橋シリーズ.名瀧シリーズが僕には新鮮で興味深いものでした。
風景を大胆に切り取るアイデア、アングル。引き換え精緻に描かれた背景と人物の細かい描写。特に画面の中の農民や肉体労働者たちひとりひとりの活き活きとした姿には見入ってしまいます。
よく知られている「北斎漫画」の躍動感みなぎる人間描写は西洋の画家たちを驚嘆させたそうです。彼は絵の中に小さく登場する市井の庶民たちにも深い愛情と共感を持って描いていた…そんな気がしています。

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