2014/07/10

台風8号の雲が渦を巻いているこの写真は.国際宇宙ステーションから撮影したものだそうです。地球の外からだとこのように見えるのですね。
凶暴でまがまがしい.何か巨大な生き物のようにも見えるこの写真をじっと見ていると.渦の中心に自分の体が飲み込まれてしまうような気がします。もしあの中に身を投げ出すことが出来たら.どんな光景が見えるのだろうと想像(妄想?)してしまいました。
しんと静まり返った渦の中心で.手と足を大きく広げ.空を見上げてゆっくり回転しながら浮遊していると.初めて逢うのにどこか懐かしい誰かがどこからか現れ.柔らかい微笑みを浮かべながら僕に近づいて来るのです。そして僕はそのこの世の物ならぬ何者かと手をつなぎ.この上なく甘美な気持ちに充たされている…

2014/07/09

何の写真だか分かりにくいでしょうが.葡萄です。
名前は「ルビーロマン」…なんと典雅な名の葡萄でしょう。
先週金沢で初競りがあり.付いた値段がなんと最高値55万円。一房に30粒なっているので.つまりひと粒が約18000円だそうです。たったのひと粒がですよ。
ルビーロマンという名の葡萄があるのも今回のニュースで初めて知りました。交配を重ね.開発されてまだ8年なのだそうです。
最高値の付いたのは.粒の大きさがが3.6センチもあるらしい。
味見をしてみたいものですが.それは叶いそうもありません。
閑話休題…
日曜の深夜にテニスのウィンブルドン男子決勝のライブ中継を見ていたのですが.フェデラーとのフルセットの大熱戦を制して優勝したのはジョコビッチ(セルビア人)。
彼の真っ白なテニスウェアの左胸に赤のユニクロのロゴマークがくっきりとプリントしてありました。快晴のウィンブルドンセンターコート。優勝者の胸に燦然と「UNIQLO」ですよ。彼にいくらの専属料を払っているのか分かりませんが.絶大な広告効果があったことは間違いありませんね。ウィンブルドン男子決勝戦は全世界に中継され.その後繰り返し報道されるのですから。
たびたび映るコーチや家族のほとんども同じユニクロテニスシャツを着ていたのには笑ってしまいましたが… そう言えば日本の錦織圭のウェアも同じでした。
ユニクロ柳井社長、してやったりとほくそ笑んでいることでしょうね。
ちなみにウィンブルドン男子優勝賞金はなんと3億2千万円ですって。

2014/07/08

年のせいで集中力が落ちてきたのか.気力が低下しているのか.それとも面白いと思える本に出会えていないのからか.最近とみに読書量が減っています。
読み始めてすぐに.頁をめくる気の失せてしまう.そんな本が何作か続いたせいもあります。
主に新聞や雑誌の書評欄で取り上げられた本を買って読み始めるのですが.文章や会話文が下手くそだと思うともう駄目.あと描かれる登場人物がステレオタイプだと.まったく無理ですね。読み進めるのがしんどくて.即ゴミ箱行き。
この土日の2日間で読み終えたのは西加奈子「地下の鳩」
初期の作「通天閣」から.共感できるところの多い.僕好みの作家だと思っていたのですが.近作「円卓」が映画化され.彼女も全国的な人気作家になってきたようです。
読み終えたばかりの「地下の鳩」この小説の登場人物たちは.みな世間の規範から少し外れていて.はぐれ少数派ゆえの暗い陰を帯びていて悲しい。 「通天閣」に登場する人たちもみなそうでした。彼女の小説の舞台は主に大阪.それも下町。下町大阪の生きた会話が.人物それぞれをくっきりと造形しながら物語が進んでゆくので.読者の感情移入を容易にします。「円卓」はまさしく人物と会話がピタリとはまった.活き活きとした家庭小説になっていました。古くは田辺聖子.最近?ではヤクザものや警察小説の黒川博行。弾む大阪弁の会話が嘘臭くなく自然で.物語の中に引き込まれてゆきます。
彼女も大阪ローカル人情作家の系譜に堂々と繋がって行ってほしいと思っています。
そう言えば黒川博行の最近作がまた直木賞にノミネートされていました。彼が候補になるのはいったい何回目?確か30年位前の短編集.京都.大阪の古美術界に棲息する魑魅魍魎たちを活写した「文福茶釜」が初ノミネート作でした。彼の小説をずっと読み続けてきたファンとしては.今度こそ直木賞を取ってほしいんだけど。

2014/07/03

MLB(メジャーリーグベースボール)。昨日はなんと3人の日本人投手が先発登板。ヤンキース黒田.マリナーズ岩隈.メッツ松坂。この3人が同じ日に.それも揃って先発で投げるなんて.こんな事は初めてなのではないですか?
岩隈は味方の大量リードもあり1失点で6回降板.勝利投手。松坂5失点KO! かわいそうだったのは黒田博樹。また味方の貧打のせいで負け投手に…8回まで投げてたったの2失点だったのにです。同じヤンキース.前回田中将大が投げた時も9回まで完投したのに2失点で負け投手ですよ。
強打を誇ったヤンキース.今年はどうしたんでしょう。4番打者のAロッドがドーピングで1年間の出場停止.Rカノーがマリナーズに移籍.そんなせいもあるのかもしれませんが.でも黒田も田中も投げるたびにこれではたまりませんよ。
総じて日本人ピッチャーはコントロールがよく四球が少ないといわれています。松坂は昔からなのですが.相変わらずフォアボールが多いですね。昨日もそうでした。思いたくはないのですが.彼もそろそろ限界なのでしょうか。復活を期待したいですね。
大リーグでは160キロ以上のスピードボールを投げるピッチャーのことを賞賛を込めてハンドレッドマイラーと呼ぶそうです。100マイラーの大谷翔平君.君も早く海を渡れ。

2014/07/02

「心は顔を作り 顔は心を表す」…この言葉を知ったのも最近のことです。
写真は朝日新聞今朝の一面の掲載写真なのですが.この写真に朝日新聞の悪意ある"意図"を感じたのは僕だけでしょうか?
鼻の下にちょび髭を蓄えさせ.拳を胸の前辺りに固く握らせれば…そうです第2次大戦中.ヨーロッパ中に戦争を撒き散らし.ユダヤ人600万人を虐殺した狂気の大犯罪人、あいつにそっくり。そう思いませんか?
冒頭の言葉に従えば.安倍さん.悪人顔になってきてますよ。
「目は心の窓」という言葉もあります。
最近彼の力みかえった眼も怖いんですけど…
それにしても朝日新聞.よくやりますよね。

2014/07/01

「六月みそかは年のへそ」 昨日30日.朝日新聞天声人語で知った言葉です。
なるほど.へそは体の中心にあり6月の晦日30日は一年の真ん中つまりへそ。年の半分が過ぎたことをいうとありました。
今年ももう半分過ぎてしまったのですね。「月日よ.そんなに急いで過ぎて行かないでください」と頼みたくなります。
そして今日から7月。折り返して今年も残り半分ってわけです。
腸閉塞で半月間の入院もしたし.続いて白血病の疑いをかけられ二度と御免被りたい骨髄穿刺も経験。
でも3月に店の10周年をさせてもらえたのは.有り難く嬉しいことでした。
あと半分。今年はまだ何か起こりそうな予感がしています。
それが喜ばしい出来事でありますようにと願っています。

2014/06/30

フランスの大女優ジャンヌモローが大金持ちだけど孤独な一人暮らしの頑迷な老婆役を演じていた映画「クロワッサンで朝食を」を観たのは2ヶ月ほど前です。
もともと女優ながら美人ではなかった彼女がしわがれ声でしわだらけの顔(清川虹子を彷彿)で貫禄の演技を見せていました。
そうかと思えば.例えばカトリーヌドヌーブなどは年老いてもいつまでも綺麗なままで.綺麗なお婆ちゃん役の映画した出ていませんよね。彼女の主演映画「シェルブールの雨傘」が封切られたのは確か僕がまだ中学生。母と千日前スカラ座で観たのを覚えています。ということは彼女いったい何歳なんだろう…
2004年のハリウッド映画「きみに読む物語」 認知症のジーナ-ローランズと彼女を懸命に介護するジェームス-ガーナーが老夫婦役で出ていました。2人ともお懐かしや!
映画はティーンエイジャーの頃の2人の出会いと別れ.再会とそして結婚に至るドラマと.老人病院での現在を交互に描いて行くのですが.ジーナローランズの娘時代を演じる若い女優が完全にミスキャスト。南部の大富豪令嬢の雰囲気など欠片もありません。歯を剥き出しにして大笑いなどありえませんよ。品に欠ける顔だし…なのでまったく感情移入出来ずでした。
年老いてなお愛し合う2人の芝居だけで.この映画は撮れなかったんでしょうか?
「I'll be seeing you」懐かしい曲が2人のダンスシーンで2度流れました。1曲目の歌声は Billy Holiday。

2014/06/28

昨夜来の雨は上がったのですが.今日もどんより曇天。厚い雲が空を覆っています。湿気の多さは相変わらずながら半袖で自転車に乗っていると涼しく感じられます。
NHKBS2「日本縦断こころ旅」という番組を知っていますか? お昼前(ちょうど僕が起きる頃です)にダイジェスト判を放送しています。視聴者から心に残る懐かしい思い出の風景を募り.その手紙の場所を自転車で訪ねるという番組です。
火野正平。元東映の俳優で僕より1才下の65才。
若い頃の彼は.出演した映画やテレビの評価よりも流した浮き名の数々で有名でした。
短命で終わるかも…と思われたこの番組も.もう2年以上続いているのですが.ずっと人気を得ているのは.彼自らが坂道を喘ぎながら自転車で目的地まで走る姿と.彼の持っている「可愛いちょい悪」キャラクターなしにはありえなかったと思われます。
65才になっても失っていない色気と愛嬌。天性のものなのでしょうか。あやかりたいと思うのですが…

2014/06/27

ファミマ入口のガラスには.まだこんな大きなポスターが貼ってあるけど.キャンペーン期間が終わるまでは剥がさないんでしょうね.きっと。
さすがにファミマの店員たち.例の青ユニフォームは着ていませんでした。
「侍ブルー」って言ってましたが.今となってはこの勇ましい名前もなんだか寒々しくて.こっぱずかしい…
でも「侍」たち.なんという「ていたらく」でしょう。
お客さんたちは誰が悪いだの.誰をもっと使うべきだったとか勝手に皆さん.それぞれワールドカップの総括をしています。
長友.インタビューの最中にコーチの肩を借りて号泣してましたね。「侍」はあんな泣き方をしてはいけません。一方さっさと退任を表明したザッケローニですが.ブラジルから直接イタリアに帰ってしまうんでしょいかね.日本には立ち寄らずに…

2014/06/26

日曜日.夜中の2時3時までテレビの前のマッサージチェアに陣取り.取りためたビデオを見て過ごすことが多いのです。映画だのドキュメンタリー番組だのですね。
「私の中のあなた」大嫌いなキャメロン-ディアスが主演の映画だったので見るのをためらったのですが予想外.良い映画でしたよ。原作のシリアスな内容を暗くなりすぎず.お涙頂戴的にもならず.なおかつ感動的な映画に仕立て上げたのは脚本と子役たちの手柄。キャメロン-ディアスはやっぱり"大根役者"ですね.でもこの映画では少しはまし。それと惜しむらくは感傷をあおるスローモーションシーンと安っぽい挿入歌が余計で邪魔だと感じました(ハリウッド的!)。
邦題「私の中のあなた」 原題は「My sister's keeper」 映画を見ればこの題名の残酷な意味が分かります。
ハリウッドの子役のうまさにはいつも舌を巻くのですが.この映画の3兄妹には悪達者さがなく.アカデミー賞クラスの演技で大人の出演者たちを完全に食っていました。白血病の姉ケイト。彼女を救うべくドナーとして遺伝子操作で生を受けたアン。両親の愛情を感じられず孤独感を深める長男のジェシー(寂しい横顔などジェームス-ディーンそっくり)3者3様.素晴らしい演技でした。
僕の大好きなコメディエンヌ.久しぶりに見るジョーン-キューザックが判事役で出ていたのも嬉しかったし.年をとって脇役で起用されることが増えた弁護士役のアレック-ボールドウィン。彼のコメディセンスも光っていました。