2014/05/01

先週、僕と同じ年(65才)の映画好き音楽好きの女性のお客さんと、昔の映画の話で盛り上がり、ギターのH君にその映画の主題歌をリクエストして歌ってもらったのが「真夜中のカウボーイ」の「Evrybody's talkin」
一昨日雨の中、もう一度見直そうとDVDを借りに行きました。この映画を見るのは、確か4度目だったと思います。
テキサスの田舎町から、ジゴロで大金を掴まんと意気揚々ニューヨークに出て行く青年ジョー。演じるジョンボイトの顔には皺の一本もなく太陽を跳ね返して輝いています。
ニューヨークで運命的な出会いをするダスティンホフマンもまたお肌つるつるで若い!
この2人の名優も今では皺くゃ。過ぎた歳月を感じます。
このまま書き続けると長くなりそうなので、強く印象に残るシーンと音楽についてもう少しだけ…
ホフマンの念願だった、マイアミ行きのバスのシーン…延々と流れる哀切なメロディーはニーノロータを思い起こさせます。エンディングに向けて、ハーモニカで奏でられるそのメロディーと音色は、映像と見事にマッチ(バスの窓に映るマイアミの風景)して、観客を静かな悲しみに誘います。
終着駅マイアミに近づき、瀕死のホフマンのために椰子柄のアロハを、自分のために明るいクリーム色の半袖シャツを買ったあと、ジョーは通りのゴミ箱に、故郷テキサスを出奔してからずっと身に着けていた、垢にまみれた皮ジャケット、汚れたウエスタンブーツやシャツにテンガロンハット、全てを投げ捨てて過去と決別します。
そして通りをバスに向かって歩く彼に、故郷テキサスで浴びたのと同じ陽光が、そしてニューヨークでは望んでも浴びることの出来なかった太陽が眩しく降り注ぎます。   明るいその通りのシーンに流れるのは、映画冒頭の曲が再び…Nilssonが歌う「Everybody'talkin」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です