2014/04/12

祇園界隈の中でも繁華な通りに面している割には、当店に一見(いちげん)のお客様はめったに入って来られません。
入り口が分かりにくい上に、勾配が急で怪しげな階段を登らなければならないからかもしれません。
ところが、ごくたまに入ってくるのが外国人観光客です。臆せずにね。基本外国人のお客様はお断り(理由は色々あります)しているのです。 つい先日、白人の中年男性2人がいきなり入って来て、中をのぞき込んでいました。
「We are member's only.I'm sorry」、これはかねて用意している入店を断る台詞です。ところが突然の侵入に慌ていたこともあり、とっさに出てきた言葉が「No table.I'm sorry」
年配の方が、なお店内を怪訝そうな顔で見回し、不服そうに肩をすくめて階段を降りて行きました。
彼はなぜ首を傾げ、肩をすくめて帰って行ったのでしょう? 分かりますか? 実はその時、店にお客さんはどなたもおられなかったのですよ。席は全部空いていたのに、僕は言ってしまったのです、彼らに「No table」って…

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